米・オービタル・サイエンシズ社のシグナス補給船運用3号機を搭載したアンタレスロケットが、日本時間29日7時22分にバージニア州のワロップス射場から打ち上げられた。打ち上げから6秒後にロケットが爆発を起こして墜落炎上し、打ち上げは失敗した。
国際宇宙ステーションに物質を運ぶ無人のシグナス補給船運用3号機を搭載していた。
千葉工業大学が開発に参加した流星観測カメラも含まれていた。
シグナスはISSに滞在中の6人の宇宙飛行士のために約2200キロの物資を運ぶ予定だった。
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「CRS-3」と呼ばれる今回のミッションは、デモを含めるとオービタル・サイエンシズとしては4度目のISSへのミッションで、アンタレスロケット初の夜間打ち上げだった。
オービタル・サイエンシズは19億ドル(約2050億円)で8回の補給ミッションを行う契約をNASAと結んでいる。
現在ISSで緊急に必要な物資はなく、今夕にはロシアの無人補給機プログレスが無事に打ち上げられたため、クルーの生活に心配はない。
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■ソユーズ2.1aロケット、プログレスM-25M補給船の打ち上げに成功
ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)は10月29日、プログレスM-25M補給船を搭載したソユーズ2.1aロケットの打ち上げに成功した。
プログレスM-25Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が積まれており、このあと6時間後にISSへ到着する予定だ。
日本時間の今朝には、同じく国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を積んだシグナス補給船運用3号機が、ロケットが爆発、墜落したことで打ち上げに失敗しており、ISSの運用のためにも、プログレスM-25Mの無事の到着が望まれている。
プログレスM-25M補給船を搭載したソユーズ2.1aロケットは、現地時間2014年10月29日13時9分(日本時間2014年10月29日16時9分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の31/6発射台から離昇した。
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ロケットは順調に飛行し、約9分後にプログレスM-25Mを軌道に投入した。
現在すでに太陽電池パドルや通信用アンテナなどの展開に成功し、今後6時間をかけて国際宇宙ステーション(ISS)に接近する。
現時点で日本時間22時9分に、ISSのピールス(ピアース)・モジュールにドッキングする予定だ。
プログレスM-25Mは、ロシアのRKKエネールギヤ社が開発、製造した無人の補給船で、ISSへの物資輸送を担っている。打ち上げ時の質量は7,290kgで、そのうち補給物資として、2,350kgの水や食料、日用品、修理用部品、燃料などが搭載されている。
ソユーズ2.1aによる打ち上げと、ASN-Kによる航法は、将来的に有人のソユーズ宇宙船にも導入される予定で、今回を含め、まず無人のプログレスに導入され、実証と評価が行われる予定だ。
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